剣道部 武訓
「 武 訓 」
書/小山 朝英 先生
一.敬神神霊上に在りて照覧し給ふ 心を正し身を修め篤く敬神の誠を捧げ、常に忠孝を心に念じ、仰いで神明の加護に恥ぢさるべし。 | 一.孝道忠孝一本は我が国道義の精彩にして、忠孝の士は又必ず純情の孝子なり。 日常深く父母の志を体し、克く儘忠の大義に徹し、以て祖先の遺風を顕彰せんことを期すべし。 | 一.敬礼挙措敬礼は至純なる人格尊敬の発露にして、又上下一致の表現なり。 礼節の精神内に充溢し、挙措謹厳にして端正なるは剣士たるの証左なり。 |
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一.剣友道剣友の道義は、互に信頼の至情を致し、常に切磋琢磨し、緩急相救ひ、非違相戒めて、倶に剣士たるの本分を完うするに在り。 | 一.率先躬行上級者は熱誠以て百行の範たるべし。上正しからざれば下必ず紊る。 躬を以て衆に先んじ毅然として行ふべし。 | 一.責任責任は極めて重し。一業一務忽せにせず、心魂を傾注して一切の手段を早くし、之が達成に遺憾なきを期すべし。 責任を重んずる者是眞の剣士なり。 |
一.名を惜しむ恥を知る者は強し。 光輝ある拓殖大学剣道部に思いを致し愈々奮励して其の期待に答ふべし。 怒りを抑え不満を制すべし「怒りは敵と思え」と古人も教えたり一瞬の激情悔を後に残すこと多し常に拓大生たるの襟度を持し正を践み義を貫きて本学の威風を天下に宣揚すべし。 | 一.質実剛健質実以て起居を律し、剛健なる士風を作興し、旺盛なる志気を振起すべし。 日常の生活は簡素ならざるべからず。不自由は常なるを思ひ、毎事節約に努むべし。奢侈は勇猛の精神を蝕むものなり。 | 一.清廉潔白清廉潔白は、剣士気節の由って立つ所なり。諸事正直を旨とし誇張虚言を恥とせよ常に古武士の風格に思いを致し身を持するに冷厳なれ。事に処するに公正なれ。行ひて俯仰天地に愧ぢさるべし。 |
武 訓
神霊上に在りて照覧し給ふ
心を正し身を修め篤く敬神の誠を捧げ、常に忠孝を心に念じ、仰いで神明の加護に恥ぢさるべし。
忠孝一本は我が国道義の精彩にして、忠孝の士は又必ず純情の孝子なり。
日常深く父母の志を体し、克く儘忠の大義に徹し、以て祖先の遺風を顕彰せんことを期すべし。
敬礼は至純なる人格尊敬の発露にして、又上下一致の表現なり。
礼節の精神内に充溢し、挙措謹厳にして端正なるは剣士たるの証左なり。
剣友の道義は、互に信頼の至情を致し、常に切磋琢磨し、緩急相救ひ、非違相戒めて、倶に剣士たるの本分を完うするに在り。
上級者は熱誠以て百行の範たるべし。上正しからざれば下必ず紊る。
躬を以て衆に先んじ毅然として行ふべし。
責任は極めて重し。一業一務忽せにせず、心魂を傾注して一切の手段を早くし、之が達成に遺憾なきを期すべし。
責任を重んずる者是眞の剣士なり。
恥を知る者は強し。
光輝ある拓殖大学剣道部に思いを致し愈々奮励して其の期待に答ふべし。
怒りを抑え不満を制すべし「怒りは敵と思え」と古人も教えたり一瞬の激情悔を後に残すこと多し常に拓大生たるの襟度を持し正を践み義を貫きて本学の威風を天下に宣揚すべし。
質実以て起居を律し、剛健なる士風を作興し、旺盛なる志気を振起すべし。
日常の生活は簡素ならざるべからず。不自由は常なるを思ひ、毎事節約に努むべし。奢侈は勇猛の精神を蝕むものなり。
清廉潔白は、剣士気節の由って立つ所なり。諸事正直を旨とし誇張虚言を恥とせよ常に古武士の風格に思いを致し身を持するに冷厳なれ。事に処するに公正なれ。行ひて俯仰天地に愧ぢさるべし。
小山朝英 先生 略歴
大正
昭和
平成
9年7月
13年3月
16年12月
20年9月
33年4月
45年4月
52年4月
61年3月
28年 4月
熊本県玉名郡において誕生
福岡県立中学修猷館 卒業
拓殖大学専門部(15期)卒業
終戦により復員
福岡県立修猷館高等学校剣道部師範
拓殖大学 奉職
拓殖大学剣道部師範
体育局次長
拓殖短期大学教授
定年退職
永眠(享年95歳)
戒名 玄龍院釋法英
(げんりゅういんしゃくほうえい)